古民家再生奮闘記 3

振り出しに戻る…そして

2024. 3(後半) 新たな発見!

再び神奈川県内での物件探しと言っても「ここは仕切り直しが必要なのでは?」と言うことになり、地域の選び直しから始めることにしたのです。
しかし後から振り返って見ればそれが良かったのかも知れません♪
地図を見ながら環境の良さそうな山沿いに的を絞って現地をクルマで走ってみよう!と言う事で、休日に二人で出かけたのが中井町・大井町・開成町・南足柄市でした。

お恥ずかしい話、同じ神奈川県に住んでいながらこの四つの市町、名前は聞いたことがあっても県内のどの辺りに位置しているのかさえ分かっていなかったのです。
今まで交わる事の無かったこの地域を訪れて、こんなにも理想に近い土地が近くにあったという事が信じられず、帰ってからも、あの場所で暮らしてみたいという願望は増すばかりでした。
そんな思いが通じたのか…それから数日後、一つの物件が公開されたのです。

2024. 4 運命に導かれた道?

まだ肌寒さが残る三月の終わり、ネットで物件を見ていた時に、ある中古一戸建ての広告が目に止まります。
「ん??」とよく見ると意外と敷地は広く、しかも平屋。更に読み進めると場所はまさに先日回ったあの地域だったのです。
カミさんにも見せると「これは一度見に行きたい」という乗り気な即答♪
早速不動産会社に連絡を取ると、「東京支店のYという者が担当いたしますので…」というお返事♪
後日Yさんからメールが有り、四月始めに内見の予約を入れます。
当日、距離感がつかめない私たちはだいぶ早く現地に着いてしまいましたが、今のうちに周辺の環境を見ておこうとクルマで回り始めます。そしてこの時二人はある事に気づきます。
「この家の前の道、見たことあるよね?このお店も見覚えある…ずっと昔に通ったよね?」
そうなのです、全く縁のない地域だと思っていたこの場所でしたが、実は私がカミさんと一緒になる前、まだお付き合いもしていない友達同士だった頃、初めて二人でクルマで出掛けた時に目的地が分からずカミさんがナビを見つつ、迷いながら通ったのがこの家の前だったのです。
「こんな事ってあるんだね😌」と、二人揃って不思議な気持ちになっていました。

そうこうしているうちに約束の時間丁度に不動産屋さんのYさんが到着します。
見た目はいかにもな感じでちょこっとチンピラ風なアニキが丁寧な言葉で挨拶をしてきました。しかしそれがまた怪しさを助長している感が否めません。(笑)
ただ、このYさんという担当者さんにはその見た目とは裏腹に、後に大変お世話になるのでした。

2024. 4 内見・探検・発見♪

いよいよ家の中へ…
と思いきや不動産屋さん、門の開け方が分からずいきなり塀を乗り越えて入るという波乱の幕開け(笑)、その後「玄関の鍵が無いので裏口からどうぞ♪」…更に波乱の上書き(笑)😂
(この鍵が無い件は後に、昔の家なので元々玄関には外側からかける鍵が無く、内鍵のみと言うことが分かりました)
今度こそはいよいよ本当に中へと入ります…が、雨戸が閉まっている上に電気も通っていないのでほぼ真っ暗。

私たち三人はスマホの明かりを頼りに中へと進みます。
家の中には幾つかの家具は残されていたものの後は綺麗に片付けられていて、残っていた家具も不動産屋さんの方で廃棄処分いたしますとの事でした。
暗いながらも想像以上に綺麗な家だという事が分かりました。
部屋を一つ一つ回り、説明を聞いた後は外に出て敷地を見て回りました。
門の両脇には立派な松とモミジ、梅、その横には大きな石が幾つも並べられ奥には石灯籠、道路沿いには桜、みかん、裏にはキウイフルーツの木、家の横には大きな杉の木が三本、その他多くの木々に囲まれた庭園風の造りになっていました。
元の持ち主さんは植物が好きだった事が垣間見れるお庭でした。
そして最後は家の裏手にある物置小屋に案内されました。
基礎からしっかりと作ってあり、そこそこの大きさのある小屋の扉を恐る恐る開けると…
そこにはなんと釜戸があったのです!😳
この辺りの土地は現在でも燃料としての焚き火が許可されているそうで、それにより薪でご飯を炊くことも可能という事です。
そんな話を聞いてキャンプ好きの私は気分が盛り上がらずにはいられませんでした♪

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